• 何を基準に製品を選ぶのか?

    太陽光発電システムを導入する際の基準は人によってそれぞれです。
    何よりも価格重視の人もいるでしょうし、その反対で、価格が少し高くても性能が良い製品を選びたいという人もいるでしょう。
    太陽光発電システムを性能で選ぶ際に比較される項目として「変換効率」というものがあります。
    変換効率とはどのような意味を持つのでしょうか。
    太陽光発電システムで変換効率という言葉が使われる時、そこには「セル変換効率」と「モジュール変換効率」の2つの意味があるということをご存知の方はあまりいないかもしれません。
    カタログなどを読んでいても、セル変換効率とモジュール変換効率は別々に理解するべきなので、知らないという方は確認してみてください。
    まず「セル変換効率」についてですが、セルとは太陽電池を構成する一つ一つの電池のことで、セル一枚でどれだけの太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換できるかという性能をセル変換効率と呼びます。
    現在一般に販売されている太陽電池セルの変換効率は15%程度だと言われています。
    一方、「モジュール変換効率」はセルの集合体である電池モジュール一枚全体での性能を示します。
    おそらく、太陽光発電システムを購入する方の多くはこちらの数値を参考にして製品を選んでいると思います。
    さて、太陽電池モジュールはセル電池の集合体ですから、基本的にセル変換効率が高ければモジュール変換効率もそれに比例して良くなるので、わざわざ両方の数値を示す必要はないと思われるかもしれませんが、実際はセル変換効率が良いからといってモジュール変換効率がその分良くなるというわけではなりありません。
    というのも、たくさんのセルをまとめてモジュールをつくる際にロスが発生するからです。
    モジュールを作成するにはたくさんのセルを接合する必要がありますが、この時にセルとセルとの間に僅かな隙間が生じ、エネルギー伝達にロスが生じます。
    同じ性能を持つセルを使っていても、あるメーカーではロスを最小限に抑えることで高いモジュール変換効率を実現していたり、逆に伝達ロスが大きくてモジュール変換効率が良くないところもあります。
    ですから、セル変換効率が良くても、モジュール全体の変換効率が良いとは限らないのです。